文庫本

暫くのお休みに代えて

競馬の調子も体の調子も思わしくないので、書き込みを暫くお休みします。m(_._)m 出馬表のほうはアップしておくつもりです。

最近、上橋菜穂子さんの「獣の奏者」を読みました。

土曜日の夕方、NHKで放送しているアニメの原作です。丁度、競馬に負けて"ぐうたら"している時間帯なので、この番組をたまに見ていました。その本があるのは知っていましたが、この番組は子供向けであり、別段の意思を持って見ていた訳ではありません。

が…、何回目かに主人公の母親が酷い死に方をしたのを偶然に見、「こいつは子供向けのお話じゃないな」と思った途端、無性に本が読みたくなってしまいました。8月ごろに講談社文庫から2冊出たのをきっかけに、文庫化されるまで我慢がもたず、最近になって残りの単行本2冊を読み終えた次第です。

読んで良かったなぁ。どこが、どんな風に良かったのか、私の拙い作文では陳腐になってしまいそうなので、書くのは止めておきます。(^^;; 考えさせられる事は1つや2つじゃありませんでしたし…。

残念な事と言えば…。文庫の解説者は、どうも物語のリアリティという点を考え違えしているようです。リアリティは情景描写じゃなく、その人物がどの様な過程を経て、どの様な結論に至り、どの様に行動したかに対して、読者が共感できるか否かに係っていると思うんです。また、物語は前半の2冊で美しく完結していますが、ある衝動によって書かれた後半の2冊との間に、物語の結末に至るための重要な食い違いがあるような気もします。私の読み込みが足らないのかな。

でも、それは些細な事であって、この本は間違いなく素晴らしい本でした。テレビは情報が流れてゆくだけですが、本は気になる1頁に留まる事ができます。ファンタジーなどと言う訳の分からない分類のレッテルを貼らず、物語を楽しむ方が増えるといいなぁと思います。

太陽の塔

久しぶりに文庫本の記事を書きます。

一言で言うと、「あぁ、読むんじゃなかった」(^^;;

内容は青春妄想小説です。妄想好きにはたまらないかもしれません。が、私が中学生だったら喜んで読んでいたかもしれないといった内容です。(北杜夫さんのマンボウシリーズのように)

以上、文庫本の話は終わりっ。(笑)

太陽の塔とは、大阪万博(1970年)のときに岡本太郎さんが作った巨大な建造物です。当時、私も万博に行って、塔の内部に入った記憶があります。でも感動したとか驚いたとかいう感想はありませんでした。大きな長方形の屋根に丸穴が開いていて、そこから上半身を突き出しているという構造が災いしたのかもしれません。(^^;;

現在の写真を見ると、まわりにあった屋根は取り除かれ、広い敷地に孤立しています。絶対に現在のほうが存在感があっていいですね。

おっと、忘れるところでした。

書名 太陽の塔(たいようのとう)
著者 森見登美彦(もりみとみひこ)
発行 新潮文庫
定価 400円

精霊の守り人

文庫本の記事を書くのは久しぶりで、1年以上のご無沙汰でした。

この本はファンタジー好きなら、読まずにはいられない本ですね。7タイトル全10冊の最初の1冊で、シリーズが完結したことを契機に文庫本化されたそうです。これはもう、小野不由美さんの「十二国記」シリーズと双璧をなす面白さです。物語に登場する少年少女への目線が、非常に似ていると感じた点も興味深いところでした。

ファンタジーというと「剣と魔法」みたいなイメージがあるかもしれません。まぁ確かに、そんな要素がこの本にもありますが、東洋あるいは日本を連想させる世界は、何か他人事のような西洋物のファンタジーとは一線を画し、物語世界へ私を引きずり込みました。

チョッと分かりにくい表現ですが、現在文庫本で読める「精霊の守り人」と「闇の守り人」はゴムボートで急流下りをする感じ、「夢の守り人」は泳いで河の対岸を目指すといった趣です。続刊が楽しみです。

書名 精霊の守り人 新潮文庫
著者 上橋菜穂子
読了感 ★★☆

馬券偽造師

読書欲が減退している時期なのですが、珍しく定時に退勤する機会がありましたので、帰り際に本屋へ寄って見ました。

かなり強烈な印象で目に飛び込んできましたねぇ。このタイトルは。(笑) 本人による実録本だそうです。昔のペラペラなパンチ馬券から少し後の話です。懐かしいですね。偽造に手を染めるきっかけから、偽造の方法や服役の顛末が詳しく書かれています。その他、JRAの内情などが分かって面白い部分もありますね。興味のある方は読んで見てください。(笑)

なお本書に公開されている方法では、現在の馬券を偽造することはできません。

書名 馬券偽造師 幻冬舎アウトロー文庫
著者 中山兼治
読了感 ★☆☆

できればムカつかずに生きたい

久しぶりの文庫評です。

この本は何冊か平積みになっていました。そしてタイトルが強い印象で目に飛び込んできました。でも私の好みのタイトルじゃありません。素通りして二歩半ほど行ったところで、「むむ、こんな態度では新しい本との出会いは絶対に来ない」と思い直し、普段では手に取らないであろう本を内容も確かめずにレジへ向かいました。

内容はエッセイ集です。当たり障りの無いことを書き綴ったフニャフニャ本(笑)ではなく、自分の生きてきた道を巡る心の道標といった趣です。普段、自分の心を無きが如く扱っている私には、「ふーん、そうなのかぁ」と思うところが沢山ありました。でも書くものをエッセイという分類に押し込んでしまった限界でしょうか、「何となくカッコ良く纏めて終わる」みたいなところが惜しい気もします。

表現方法は、良くも悪くもネット的です。

書名 できればムカつかずに生きたい 新潮文庫
著者 田口ランディ
読了感 ★☆☆

あぁ、やっと発売

以前からウダウダと文句を言っていたスティーヴン・キングの暗黒の塔シリーズですが、やっと第五巻が新潮文庫から発売されました。長かったなぁ。早速、購入。上中下巻三冊で二千五百円也。高いっ!第四巻までの角川文庫から今度の新潮文庫(一から四巻は再翻訳)に発行元が変更になったのも、エージェントと翻訳権の金額の折り合いが付かなかったからでしょうかね。

文句ついでに言いますと、翻訳もイマイチ、タイトルのセンスも悪いですね。第四巻なんて「魔道師と水晶球」でっせ。まるで「ハリーポッターと賢者の石」みたい。安っぽいタイトルで涙が出ます。(^^;; まぁ原題が「WIZARD AND GLASS」ですから「そりゃぁ、そうなんだけど」って感じですが、角川版の「魔道師の虹」とは雲泥の差ですなぁ。「虹」って言うのは読んで見れば分かると思います。(この手の海外の原題は「なんとか AND なんとか」ってのがお約束なのかもしれませんね)

また第五巻の解説者が養老孟司ってのも、気に食わないなぁ。ここまでいくと、八つ当たりですね。(笑)

勝つには理由がある

正月明けに買った本の中の一冊です。記事のタイトルを見て、馬券の収支のことかと思った方、ごめんなさい。(笑)

インタビュー本というヤツで内容は期待していませんでしたが、競馬ファンには良い本でしょう。でも、こちとら競馬ファンじゃなくて馬券ファンですから、やはり表面的に取り繕った話ばかりでは面白くないんですね。

最近は★ゼロの本ばかり続いています。

書名 武豊×オリビエ・ペリエ
勝つには理由がある(かつにはわけがある)
小学館文庫
著者 武豊
オリビエ・ペリエ
読了感 ☆☆☆

犬たちへの詫び状

戌年ということで、この本を年始に購入。今日は競馬をしながら読んでいました。(^^;; 薄くて気軽に読めるエッセイ集ですが、若い方が読んだらムッとするかもしれません。

と言うのも、ペットへの感情は生まれ育った時代とは切り離せないようだからです。私の家族も著者と同世代で、犬への接し方も似たようなものです。例えば犬に顔をペロペロさせるのは「きたない」、家に上がらせるなど「もっての外」という感じです。しかし犬が嫌いと言う訳ではなく、頭をなでたり、隣家の犬へ喋りかけたりします。私はペロペロされても構わないのですが、著者と同じく、自分でお産が出来ない小型犬には複雑な思いがします。

著者は「頭にきて犬を蹴っ飛ばす」ようなことを書いていらっしゃいます。が、これはユーモアというもので、脚で追いやるといった程度でしょう。本当に蹴っ飛ばすなんてことを続けていたら、いくらエサをやっていても牙をむかれるはずです。

書名 犬たちへの詫び状 文春文庫
著者 佐藤愛子(さとうあいこ)
読了感 ☆☆☆

イエティの伝言

イエティとはヒマラヤに棲むと言われているナゾの類人猿の通称です。シェルパ族の言葉で「岩のところに棲むもの」の意味だそうです。

テーマを一言で言うなら「孤独と愛」のお話しだと思いますが、都会の生活にドップリと浸かってしまっている私にはピンと来るものがありません。タイトルのイメージから期待した精神性も伝わってきません。チョッと厳しいようですが、物語り自身に重点が置かれている感じで、小学生向きですね。

イエティはヒマラヤというよりもオーストラリアの生物のような生態でした。(笑)

書名 イエティの伝言 小学館文庫
著者 薄井ゆうじ(うすいゆうじ)
読了感 ☆☆☆

暗黒の塔

暗黒の塔シリーズはスティーヴンキングのファンタジーです。今日、本屋さんへ行ったら新しい表紙の文庫本が平積みになっているではありませんか。\(^o^)/やっと次が出たかと思い、早速手にとって見てみると…

なんとシリーズ第一巻の「ガンスリンガー」なのでした。(泣) どうやら、このシリーズの日本での翻訳権が角川から新潮に移ったようなのです。角川文庫から最初の巻が出たのは平成十年の九月、第四巻「魔道師の虹」が出たのが平成十四年の五月ですから三年以上も待っていたのに…

新潮社によると続きの第五、六、最終巻は来年の秋までには出るそうなんですが、それにしても、もう少し読者のことを考えてほしいですね。角川版の翻訳は素晴らしかったので、今度の翻訳者にも期待しています。あぁ、あと半年も待つのか…

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